業界分析:スローなシーズンにまつわる噂

Russell Shor, シニア業界アナリスト

小売店での買い物客

米国では出だしが予想より遅れた年末年始シーズンの小売宝飾品売上が、業界の象徴的存在であるティファニーの買収の噂を促した。

ティファニーは、世界の総売上高は予想の下限で4%の増加を報告したが、同社の米国の既存店売上高は前年度レベルに停滞した。 インターネットおよびカタログ売上を除くと、小売業者の全体の売上高は2%減だった。 実際の売上高が増加したのはアジア部門の店舗のみで、既存店売上高の増加率は7%であった。

宝飾品販売不振という困難な環境で、この発表後のティファニーの株価の落ち込みに伴い、買収の噂が再発した。 2008年には、売上の減速に伴い、カルティエの所有者であるRichemont(リシュモン)やLVMH(デビアスの小売事業のパートナー)など高級ブランド複合企業が、上場されているが独立法人であるティファニー社を買収するであろうという噂が巻き上がった。 同社はこの噂についてはコメントをしていない。

秋のシーズンで出だしの遅れの影響を受けた大型宝石小売店は、ティファニーだけではなかった。米国の宝石商では一般的に年末9週間の売上が総売上高の35〜40%を占めるため、秋のシーズンは非常に重要となる。

Kay Jewelers(ケイ・ジュエラーズ)とJared the Galleria of Jewelry(ジャレッド・ザ・ガレリア・オブ・ジュエリー)の親会社であるSignet Jewelers(シグネット・ジュエラーズ)は、米国におけるこの9週間のシーズンでの既存店売上高の増加率は前年同期の9.2%の増加と比較して、4.7%であったと報告した。 Zale Corp.(ゼール社)は、同シーズンにおける既存店の売上増加率2.3%を報告した。

他の報告によると、ダイヤモンド宝飾品の需要は前年比ほとんど上昇しておらず、アメリカの消費者はダイヤモンドの品質を格下げしていることが見受けられる。 Centurion(センチュリオン)のニュースレターによると、一つ明るい点は、調査対象となった独立高級宝石商は一般的に年末シーズンで強みを見せたということである。 回答者の半数は2桁の​​売上増を報告したが、13.9%はそれより低い増加率を報告した。 残念ながら、販売減少(26.4%)を報告した高級宝石商の割合は前年より大幅に増加した。

中国の旧正月(2月10日)の購買シーズンにはまだ1カ月あるが、国の経済が2012年下半期に大幅に減速したため、宝飾品の需要には疑問が残る。 インドでは、年初めのUBMムンバイショーでの買いは慎重であった。

注目に値するのは、1月21〜24日のデビアスのサイトである。 12月の配分は予想を上回る4.95億ドルであった。 1月のサイトは、ほとんど値下げがなく、通常は最大となる。 しかし、まだ取引における低価格の懸念、および大手ダイヤモンド会社Arjavとその主債権者ABNアムロ銀行の間の法廷闘争のなか、多くのメーカーは、2013年の世界経済の見通しがより明確になるまで、デビアスが小さいサイトと安定した価格で慎重な手段を選ぶこととを願っている。

昨年の南アフリカの鉱業セクターを取り巻いた不穏な情勢の後、Anglo American Corporation(アングロ·アメリカン社)は、その巨大なルステンブルクのプラチナ鉱山で大規模な人員削減を発表した。 昨年デビアスの過半数持分を引き受けた同社は、ルステンブルクで不採算となった4シャフトを閉じて、14,000人の人員整理をすると述べた。 また、同社は、他の地域で同数の仕事を作り出すことを約束し、影響を受ける労働者には支援パッケージが提供されると述べた。

アングロ社は、昨年10月の一連のストライキ間にルステンブルクの労働者12,000人を解雇したが、労働組合との交渉後、数週間後に再雇用した。

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